事例13 親戚同士のお付き合いは大切に
相続人は兄弟姉妹(福井家)※すべて仮名
関係者 被相続人雄二さん(福井家次男かつ未婚子どもなし)
依頼者:相続人朋子さん(福井家次女)・相続人太郎さん(福井家長女の子ども)・福井家長女君子さん・相続人美智子さん(福井家長男の子ども)・福井家長男恭一さん
朋子さんの弟、雄二さんが突然亡くなられてしまいました。
雄二さんは、朋子さんの自宅によく遊びに来ては、
仲良くすごされており、朋子さんの子どもたちとも、
とても仲がよかったために、雄二さんの突然の死は、たいへんショックを受けられておりました。
亡くなってまもなくセンターへ相談にいらっしゃった朋子さんの相談内容は、
他の相続人へ連絡を取りたくないし、しばらく連絡をとってないから、
住所もわからないので、今後どうすればいいのか?という、相談でした。
(雄二さんが亡くなったばかりであり、かなり精神的にも不安定な状態でした。)
連絡を取りたくない理由は2点。
1点目、お墓をめぐり長男恭一さんの奥さんと喧嘩をしてしまい、
それ以来親戚同士の付き合いが亡くなったので、いまさら連絡するのが気まずい。
2点目、雄二さんの面倒を見てきたのは朋子さん、
だから他の相続人(朋子さん以外代襲相続人)へ相続財産を渡したくない。
雄二さんも同じ思いだったとのこと。
センターとしては、
1点目はセンターが朋子さんの代わりに朋子さん以外の相続人へ連絡をして、
相続手続の段取りをとる旨を説明しました。
2点目は、センターとしては、遺言書がない以上、
朋子さんの主張はもめる原因になる旨をつたえました。
朋子さんも、徐々に落ちつきを取り戻し、
もめる事は本望ではないので、
朋子さんが弟、雄二さんのために使った代金はきちんと相続財産から精算し、
残りを相続人で分けるということで、
お話をまとめたいということになりました。
そこで、センターから相続人全員に連絡をとり、
分割協議を行いました。
センターもその席へ同席(朋子さんの希望)し、
財産目録と経費の説明を行いました。
お墓の話で揉める以前は仲良くお付き合いしていた親戚同士だったので、
分割協議はとても和やかに進み、スムーズに行きました。
朋子さんからは、揉めずに済んで本当に良かったとおっしゃっており、
また、無事に相続が終わり大変感謝していますと笑顔でお話されていました。
【解決のポイント】
1.朋子さん以外の相続人へはじめて連絡した際に、
相続財産から経費を精算し、残りを分割する旨をきちんと説明し、
朋子さんの意思を明確に説明したこと。
2.財産目録のほか、領収書をきちんと添付した経費の計算書を作成し、
第3者のセンターが丁寧に説明したこと。
とはいえ、何よりも朋子さんたち、親戚同士が本当は仲が良く、
一緒に旅行や家の行き来をするお付き合いだったのが、
一番揉めなかった原因であることは間違いないでしょう。
「わからないことがある」「個別のアドバイスがほしい」 などとおっしゃる方は、お気軽にご相談ください。 相談は無料で行っています。 |